【書評】岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』- 全ての悩みは”対人関係”にあった

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こんにちは、さる子です。

「どうして、あの人は私のことを分かってくれないんだろう?」 「他人の視線や評価が気になって、自分のやりたいことができない…」

現代を生きる私たちの、こうした尽きない悩みの根源を、古代ギリシャの哲学者が一刀両断する。そんな衝撃的な一冊が、岸見一郎さん・古賀史健さんの共著『嫌われる勇気』です。

本書は、悩める「青年」と「哲人(アドラー心理学の専門家)」の対話形式で進んでいきます。青年の鋭い問いに、哲人が厳しくも愛のある言葉で答える。そのやり取りを追体験するだけで、凝り固まった価値観がガラガラと崩れていくのを感じます。

あなたを自由にするアドラー心理学3つの教え

本書には、人生をシンプルにするための強力な処方箋がいくつも提示されています。その中でも、私の心に突き刺さった3つの教えをご紹介します。

1. 原因論の否定、すべては「目的」である

「過去のトラウマが原因で、今、私はこうなっている」と考えるのが、フロイト的な「原因論」です。しかし、アドラー心理学はこれを真っ向から否定します。人は過去の原因に動かされるのではなく、「外に出ない」という目的を達成するために、「不安という感情を創り出している」のだ、と。この「目的論」の視点は、自分の人生の舵を自分で握り直すきっかけを与えてくれます。

2. 人生のタスクを切り分ける「課題の分離」

本書の核とも言えるのが、この「課題の分離」という考え方です。これは、「自分の課題」と「他者の課題」を明確に線引きし、他者の課題には踏み込まない、というシンプルなルールです。 例えば、「私のことをどう思うか」は、私の課題ではなく、相手の課題。そこに介入しようとするから苦しくなる。自分がコントロールできるのは、自分の信じる最善の道を選ぶことだけ。この考え方は、対人関係のストレスを劇的に軽くしてくれます。

3. 「嫌われる勇気」こそが自由の証

課題の分離を実践し、他者の評価を気にせず、自分の道をまっすぐに進もうとすると、自分のことを快く思わない人が必ず出てきます。その時に、すべての人から好かれようとせず、「嫌われても構わない」と前に進む勇気を持つこと。それこそが、本当の自由を手に入れた証なのだと、本書は力強く語ります。

こんな人におすすめ

  • 職場の人間関係に疲れ果ててしまった人
  • SNSなどで、つい他人と自分を比べて落ち込んでしまう人
  • 親や周囲の期待に応えようとして、自分の人生を生きられていないと感じる人

まとめ

『嫌われる勇気』は、単なる自己啓発書ではなく、人生のOSを根底から入れ替えるほどの力を持った「哲学書」でした。 これまで読んできたスキルやテクニックも、この「対人関係の悩みから解放された、自由な心」があってこそ、真に活かされるのだと感じます。

すべての悩みを解決する鍵は、自分の中にありました。

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